小学校からの入学生が近年増えている現状から、“生活年齢と発達段階を意識した中学部の指導・支援”について、改めて考える機会を設けました。事例対象生徒の指導・支援における成果や課題をもとに意見交換し、本校配置の心理士・松下浩之先生から指導・助言をいただきました。

生徒がどのような環境で育ったか。生徒自身が周りの環境を(先生も含めて)どのように捉えているか。など生態学的なアセスメントが重要だということ。そのためには、小学校(小学部)から支援の中身を引継ぐことが如何に大事かということを再確認しました。中身とは、「どのような段階を踏んできて、“今、どの段階なのか”。この後、どのように進んでいくのか。」教師自身が描いているロードマップを共有していくということです。それは、ときに修正が必要となることもあります。

新年度に向けて、指導・支援を引き継ぐために①その段階を明確にすること、②引き継ぐべき指導・支援を明記すること、➂小学校(小学部)での生活の様子も含め、様々な情報を受け取ろうとする(知ろうとする)こと等、相互連携の図り方を改めて共通確認できた有意義な時間となりました。