昭和54年創設  校訓「かがやく笑顔」で 児童・生徒の成長を見守ります。

高等部進路指導

 高等部の進路指導の方針は「卒業後の進路や生活を自分自身で考え、選択・決定するための力を高める」です。また、高等部という年齢を考慮した指導を取り入れ、社会へ出て行くための態度や自立した生活を送ることができる力などを身に付けるための指導を行います。
 高等部では、教育活動全体が社会参加や自立につながる指導と考えています。その中でも特に「職業」及び「作業学習」を中心に、将来の社会参加に向けての意識を高め、必要となる知識や態度及び習慣等を身に付けるための学習を行っています。また、年2回の「産業現場等における実習」を通して、実際に職場を体験し、卒業後の進路先を模索していきます。

ねらい

  • 自己理解を深め、各自の課題を改善しようとする。
  • 働く経験を通して、働くことの意味や意義について考え意識を高める。
  • 卒業後の進路や生活について具体的に考える。

内容

  • 「職業」を通して、働くために必要な知識や経験を増やす。
  • 作業学習を通して、働く態度や喜びを知り、基礎的な技能を習得し実践力を養う。
  • 「産業現場等における実習」を通して、実際に働くことを経験する。

具体的な指導内容

  • 「職業」は、学年ごとに異なる内容を指導する。それぞれの学年で、社会参加に向けての意識や知識、経験を積み重ねていくことで、卒業に向けて一人 一人の社会参加へ向けた意識を高めていく。また、「山梨県障害者職業能力検定」 「アビリンピック」等に向けて取り組み、勤労意欲や職業意識を高めることを目指している。
  • 「作業学習」では、「職業」の学習で学んだことを生かしながら、働く意欲や態度を身に付け、喜びや成就感を知ること、基礎的な技能や能力の習得、実践力を養うことを指導する。平成29年度より、現代的なニーズや学校校舎移転後を考慮し、サービス系の作業班(サービス班)を新設した。福祉・流通サービス班では、清掃・接客やサービスなどの活動を通して、社会や人との間で仕事をする力を高め、コミュニケーション能力の向上を図っている。
  • 「産業現場等における実習」は、年間2回(6月、10月)行い、実社会での実習を通し、自分の進路について考えること、職業生活・社会生活で必要なことやコミュニケーション等について学ぶこと、現在や将来に向けての自分の課題を知ることを指導する。

高等部各学年での「職業」のねらい及び「産業現場等における実習」の位置付け

1年生:経験を広め、自分について理解し、卒業後の生活に関心をもつ時期

職業
  • 自分について意識したり、理解したりする。
  • 高等部での生活に見通しをもち、卒業後の生活に意識を向ける。
  • 働く経験を通して、働くことの意味や意義について考え意識を高める。
  • 様々な仕事や社会生活について、関心をもったり、知ったりする。
産業現場等における実習 1学期の実習は校内実習とし、実習がどういうものかを知ることや高等部卒業後の生活について意識を向けることをねらいとして行います。2学期の実習は、4日間になります。実際の職場を経験することで、現段階での課題を探り、将来の就労生活について意識を高めることをねらいとしています。

2年生:進路の方向性や将来の生活について探る時期

職業
  • 自分に合った生活や仕事とは何かを考える。
  • 様々な実習先を経験し、進路選択の幅を広げていく。
  • 社会人としてのルールやマナーについての理解を深める。
産業現場等における実習  2年次は、第2回の実習が終わるころまでに具体的な方向性(事業所就労か福祉的就労か)を出すことを考えています。そのため、通勤範囲の拡大や宿泊実習の経験の拡大、自分が興味があるものや希望する仕事を経験する、自分の課題を明らかにし、進路の方向性を探ることをねらいとしています。

3年生:進路や将来の生活の具体化、決定する時期

職業
  • 自分に合った生活や仕事について考え、自己選択、自己決定していく。
  • 自分が活用できる制度や相談していく関係機関について知る。
  • 余暇や社会的なトラブルなど、卒業後の生活で必要となる知識を得る。
産業現場等における実習 これまでの経験を基に、卒業後の進路先を具体的に決めていくことをねらいとしています。卒業後の生活を想定しながら、具体的な生活の課題について明らかにしていきます。2回の実習で、進路決定へと結び付けていきます。
2学期の実習で進路先が決まらない場合には、臨時の実習を計画・実施します。
個別移行支援計画 進路先が決まった段階で、個別移行支援計画を作成します。卒業すると環境が大きく変わります。その時に、本人がどのような生活を希望し、どのような支援を必要としているのか、「労働」「福祉」「医療」「学校」などの各関係機関と 本人・保護者でケース会議を開き、必要な支援を役割分担します。

「産業現場等における実習」の意義

生徒にとって
  • 定時出勤、仕事への集中力など働く習慣を身につける
  • 働くことの喜びや厳しさを体験を通して学ぶ
  • 職場のルールや職場の方とのかかわり方を学ぶ
学校にとって
  • 校内での学習の成果を確認する
  • 自立・社会参加に向けた課題を探る
  • 今後の職業教育・進路学習の参考にする
保護者にとって
  • 生徒の適正や希望する職業について理解を深める
  • 具体的な進路の方向性について考える機会
  • 卒業後をイメージした家庭での支援につなげる

高等部卒業後の進路先について

平成30年度卒業生 進路先

進路決定までの手順について(高等部3年生)

(1)一般就労(一般企業)を希望する場合

行事 内容
4月〜5月 進路希望先の検討 産業現場等における実習の状況などを踏まえ、一般企業で仕事をしていけるのかどうかを客観的に検討します。
6月 第1回産業現場等における実習 希望する職種の事業所で実習を行います。 (職種によっては難しい場合もあります。)
夏季休業中 ・進路懇談
・臨時産業現場等 における実習
「第1回産業現場等における実習」の様子や実習先からの評価などを基に、進路先について再度検討し、必要があれば臨時の実習を行います。
9月 求職者登録  ハローワークに求職者登録票を提出し、求人を出している企業などについての情報を収集します。
10月 第2回産業現場等における実習 卒業後の雇用を前提として行います。実習の結果、採用されなかった場合には、臨時の実習などを実施します。
11月〜12月 採用内定 ハローワークとともに進路担当が企業を訪問し、雇用形態や雇用条件、利用する制度について確認します。
12月〜1月 職業評価 山梨障害者職業センターにおいて職業評価を受検します。これは、身体的・精神的側面、社会的側面、職業的側面から職業適性を判断し、その後の進路に関する資料とします。保護者面談もあり、保護者の引率で行います
2月 個別移行支援計画の作成 関係機関に参加していただき、ケース会議を実施します。本人への支援の役割を決定し、それに基づいた個別移行支援計画を作成します。
3月〜4月 採用 *トライアル雇用の場合は、採用日から3ヶ月間が試行期間となります。この間の仕事の状況などから、正式に採用するかどうかが決定されます。

(2)福祉サービス事業所などの利用を希望する場合

行事 内容
4月〜5月 進路希望先の検討 産業現場等における実習の状況などを踏まえ、施設・作業所の仕事内容や状況などから実習先を検討します。
 6月 第1回産業現場等における実習 希望する施設・作業所での実習を行い、本人の様子や作業の内容、施設の状況などを基に検討します。
夏季休業中 ・進路懇談
・臨時産業現場等における実習
「第1回産業現場等における実習」の様子や実習先からの評価などを基に、進路先について再度検討します。また他の実習先を検討する必要がある場合は臨時で実習を行います。
10月 第2回産業現場等における実習 卒業後の利用を前提として行います。
11月〜1月 ・進路先決定サービス利用計画作成
・臨時産業現場等における実習
・個別移行支援計画の作成
・施設から受け入れについての内諾を得ます。 内諾後、本人及び保護者が市への申請を行い、市村の委託する相談事業所にサービス利用計画作成を依頼します。
・第2回の実習の評価を受け、必要がある場合は臨時で実習を行います。
・関係機関に参加していただき、ケース会議を実施します。
2月 サービス利用計画決定 本人への支援の役割を決定し、それに基づいた個別移行支援計画を作成します。同時にサービス等利用計画(案)を検討します。

資料1(福祉サービス事業所を利用するための手続き)

資料2(卒業後の生活で利用する主な福祉サービス)

資料3(在学中から利用できる主な福祉サービス)

PAGETOP
Copyright © 山梨県立やまびこ支援学校 All Rights Reserved.
error: Content is protected !!